「バイアスがかかる」ビジネス用語「バイアス」を徹底解説!

こんにちは!就職支援サイト「キャリアの実」の編集担当です!
「バイアスがかかってる」
「バイアスの塊だ」
というような言葉を皆さんは聞いたことはありませんか?
「バイアス」という言葉は最近よく使われるようになってきたんですが、実はビジネスシーンでも使われたりするんです!
今回はそんな「バイアス」について説明していきますよ!
バイアスとは?
「バイアス」は、偏り、偏見、傾向、先入観、斜めという意味の英語の「bias」から来ています。
日本でカタカナ語として使うときも「偏見、先入観」という意味になることが多いです!
「彼の言うことはバイアスがかかっている」などのように使われます。
面接官のバイアス!
バイアスは就活においても密接に関わっています。
それは面接官のバイアスです!
面接では採用担当者の客観的な評価が重要ですが、面接官も1人の人間なのでバイアスがかかっていることもあります‥。
ここでは面接官の陥りがちな心理バイアスを紹介していきますよ!
第一印象に引きづられる確証バイアス!
このバイアスは1番多く、且つ回避しづらいです‥。
確証バイアスとは「自分の先入観で他人を観察して、都合のいい情報だけ集めて自分の先入観を補強する現象」です。
簡単に言うと、「第一印象に引きづられる」ということ。
この確証バイアスにかかっていると「部活やアルバイトで周りの意見を聞いて協力しあった」というエピソードが、第一印象の良い就活生だと「協調性がある」と見られ、第一印象の悪い就活生だと「流されやすい」と全く違う評価になってしまいます。
こういう状況を避けるためには、面接だけに限らず、人と会うときは第一印象を良くするように心掛けましょう!
目立つ場所に目が行くハロー効果!
ハロー効果とは「その人に目立ったポジティブな特徴かネガティブな特徴があると、その目立つ特徴的な一面に影響を受けて、他の特徴の印象や評価が見えづらくなってしまう現象」です。
ちなみにハロー効果のハローは挨拶のハロー(hello)ではなく、後光を意味するハロー(halo)からきています。
高学歴・話が上手い・字が綺麗などの優れた特徴が、1つの欠点のせいで見てもらえない可能性があります‥。
人の評価に同調する社会的証明!
人は他人の考えや評価に影響を受けやすいものです‥。
行列のできるお店やネットショッピングの口コミが多い商品を利用してしまうのはそういう人間の心理があるからです!
面接で言えば、他の会社から内定が出ているとそれだけで素晴らしい人材に見えるということがあります。
他社から内定をもらっている=評価されているということですが、会社に合っているかはまた別です!
似ている人に優しくor厳しくする類似性効果!
自分と似ている人に好意を持ちやすく、良い評価をするのが人間です。
このバイアスにかかっていると、出身地や大学、部活が同じだったりすると優しくしてしまいがち!
その逆に同族嫌悪という似ている人に厳しくしてしまうバイアスもあります‥。
就活生が海外留学の話をして、面接官も経験している場合、まともに聞いてくれない場合があります!
中心化傾向・観察者バイアス・寛大化傾向!
中心化傾向は全体的に、考課点にバラツキがなく、中心(普通)に偏ってしまうこと。
観察者バイアスは悪いところにばかり目がいってしまうこと。
寛大化傾向は厳しい評価を避けた結果、就活生全員が高い評価になってしまう状態です!
人によってどのバイアスがかかるかわかりませんし、自分だけではなかなか気付けないことも‥。
失敗が記憶に残るツァイガルニク効果‥
人は達成できなかった事柄の方を、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。
一度採用で失敗すると、その後も引きずってしまいます‥。
「〇〇大学の学生を採用したけど功績を残さなかった、〇〇大学の学生はうちには合わない」
といった間違ったバイアスがかかってしまう場合があります!
心理学用語としてのバイアスの種類!
上記のように、いろいろな場面でバイアスがかかることがありますが、心理学ではこれらのバイアスをパターンに分類して定義付けします!
認知バイアス
代表的なものに「認知バイアス」があります。
「類似性効果」や「同族嫌悪」、「人に同調する社会的証明」なども認知バイアスです!
認知バイアスは、先入観や思い込みでの物事のズレのことです。
判断や意見が大勢に流されてしまう「バンドワゴン効果」や、目立った一点に注目して他が見えなくなる「ハロー効果」なども認知バイアスの1つです。
他にも「確証バイアス」や「後知恵バイアス」などがあります!
確証バイアス
人は自分が正しいと思ったことに肯定的な情報だけ信じて、否定的な情報を受け入れようとしない傾向にあります‥。
これは「確証バイアス」という心理効果のひとつです!
確証バイアスを避けるためには、あえて自分の意見と違うものを集めたり、信頼している第三者の意見を聞いてみるのがいいですよ!
後知恵バイアス
「後知恵バイアス」とは結果が起きてから「だと思った」と予測できたと考えてしまうことです。
後知恵バイアスでプロセスよりも結果を重視するため、保守的だったりリスク回避よりの判断をする傾向にあります。
何か失敗したときに「だから言ったのに」と言われるのも、後知恵バイアスで不当な評価を受けています‥。
結果論でものごとを捉えずに、後知恵バイアスをしっかりと理解して自分がバイアスにかかっているかどうか気付けるようになりましょう!
バイアスを使ったいろいろな言葉!
ここまでバイアスのいろいろな種類について紹介しました。
ここではバイアスの複合語を紹介していきます!
メディアバイアス
新聞やテレビなどのマスコミや各種メディアが情報を伝える際に、同じことでもソースのどの部分を取捨選択して伝えるかで発生するズレ。
根拠がないのに専門家の意見を報道して、社会現象や健康被害を招いてしまうことも‥。
さらにひどい場合は情報のねつ造にいたる場合もあります!
ジェンダーバイアス
「男性は力仕事、女性は常に化粧をするもの」などの「男は男らしく、女は女らしく」といった概念。
「男性は外で働き、女性は家事や育児をやるべき」といった男女の固定概念で役割を決めてしまうことを言います!
無意識(アンコンシャス)バイアス
ジェンダーバイアスは古くから根付いているものなので、無意識のうちにバイアスがかっかている場合があります。
それを「無意識(アンコンシャス)バイアス」と言います!
その他のバイアス!
バイアス(bias)は斜めや斜線という意味もあります。
斜めのストライプはバイアスストライプ、布地を斜めに切ることはバイアスカットと言います!
バイアスカットは布地の伸縮性が増すので女性用のドレスによく使われますが、ネクタイにも使われます。
ネクタイは結び目を作って締めるので、弾力性が求められます。
綺麗にバイアスでカットされているかどうかが、良いネクタイを選ぶコツです!
まとめ
「バイアスがかかる」ビジネス用語「バイアス」を徹底解説!いかがだったでしょうか?
自分では気にせず判断していたことも、実はバイアスがかかっていたのかもしれません‥。
いつでも冷静な判断ができるように、バイアスについてしっかりと理解しておきましょうね!